太極拳などの中国武術において、近現代で決定的な影響を及ぼしたのは王向斉の創始した意拳と、孫禄堂の孫家拳ではないでしょうか。
王向斉の意拳では、馬歩椿功(站椿功)の練習を重要視します。
「椿功」とは、ある一定の姿勢で立ち続ける練習法で、立った状態で行う、「瞑想」のような練習です。
そのため、一部では、立って行う「禅」という意味で、立禅とも呼ばれるものがあります。
この馬歩椿功(站椿功)と呼ばれる練習法は、かつては基礎訓練とのみ考えられており、馬歩椿功(站椿功)が重要な練功法と見なされるようになったのは、当道場の八極拳などの一部を除いて、この意拳の影響だと言えます。
当道場で練習している八極拳などの拳法では、馬歩椿功(站椿功)を、初期より重要視しています。
ここで言う、馬歩椿功(站椿功)とは、両足を左右に開き立ち、両足の体重、重心を左右均等にして立つ椿功の全てを総称しています。
当然、門派(流派)によって、歩幅や腰の高さ、要求は異なりますが、一括に馬歩椿功(站椿功)と称します。
そのため、意拳の「立禅」はもちろん、馬歩と呼ばれる形態において、椿功をしたもの全てを、ここでは、馬歩椿功(站椿功)と称します。
太極拳で良く練習する、「太極椿」や「無極椿」もこれに属します。
下記は、太極拳の「無極椿」の解説記事です。よかったらご覧ください。
太極拳や気功で練習する「無極椿」の解説記事リンク
https://note.com/hatikyokuhakke/n/n12bcf94b55bc
太極拳・伝統楊式系健気服扇功社・東京板橋教室では、太極拳の推手を中心に練習しています。十五式太極拳(伝統楊式系)、基本功法(気功)と推手(太極推手)を練習中です。 興味のある方は、下記をご参照下さい。
場所:仲宿地域センター 2階第一洋室(東京都板橋区氷川町12番10号)。
日時:月曜日 19:30~21:00
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下記は、伝統的な太極拳で練習する、推手の練習をご紹介した動画です。