太極拳には、丹田呼吸と呼ばれる呼吸法があります。一般的には、複式呼吸などとも呼びます。
日本武道や禅などで丹田というと、大体はへその下にある下丹田のことです。
眉間に上丹田(神)、胸の中心にある中丹田(気)、下っ腹の下丹田(精)です。
解剖学的には、人間の体に丹田という臓器は存在しません。
しかし、丹田は、道教などの仙人になるための修行方法に活用される部位の一つとも言われており、重要な概念だと言えます。
仙人修行で、本当に不老不死になれるかはともかく、丹田が、解剖学的に存在しないため、意識するのは意味がない、というわけではありません。
実際、解剖学の神経系図と照らし合せると、上中下の丹田の位置と、心身の健康に関わる自律神経中枢の位置が一致しています。
心身をリラックス状態にする二つの副交感神経の中枢が、脳神経(上丹田)と仙骨神経(下丹田)に位置し、緊張と興奮を司る交感神経が首から腰までにある、脊髄の交感神経幹神経節(中丹田)にあります。
丹田と神経系は、同一のものとは言えませんが、意識と運用によって、人体への影響があると、古代中国では経験的に体系化したのではないかと思います。
つまり、太極拳に限らず、東洋の武術では、丹田の概念は重要だという事だと思います。
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