太極拳などの中国武術において、近現代で決定的な影響を及ぼしたのは王向斉の創始した意拳と、孫禄堂の孫家拳ではないでしょうか。
孫禄堂の影響は、形意拳、八卦掌、太極拳をともに練習するという考えを生んだところにあると言えます。
本来、これらの武術は、全く別物であり、近代以前には三拳を合わせて学ばれるということはありませんでした。
孫禄堂は最初、形意拳を修めていましたが、体格が小さかったため、八卦掌も学びました。
形意拳は、直線的に動く傾向が強く、真っ直ぐ踏み込む技術が強い武術だと言えます。
そのため、ある程度の体格があった方が運用しやすい部分があると言えます。
特に古伝の形意拳は、この傾向が強いかもしれません。
体格的に恵まれなかった孫禄堂は、そうした形意拳の体格の問題を解決するために、八卦掌を学んだようです。
太極拳は、郝為真が旅にあって病気にかかったのを看病したことが機縁で、学んだとされています。
孫禄堂は、三拳合一の考えを当初から持っていたわけではないようです。
上記の文章とは、直接関係ないですが、先ほど、武術クラスのnoteに「弓歩」についての解説記事をアップしました。よかったら、下記リンクよりご覧ください。
https://note.com/hatikyokuhakke/n/nf3f9e2975bd5
太極拳・伝統楊式系健気服扇功社・東京板橋教室では、太極拳の推手を中心に練習しています。十五式太極拳(伝統楊式系)、基本功法(気功)と推手(太極推手)を練習中です。 興味のある方は、下記をご参照下さい。
場所:仲宿地域センター 2階第一洋室(東京都板橋区氷川町12番10号)。
日時:月曜日 19:30~21:00
TEL 09051393289
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下記は、伝統的な太極拳で練習する、推手の練習をご紹介した動画です。