太極拳の練習をする場合、「套路」(型)の練習を中心に行う事が多いと思います。
この「套路」の練習をする場合、「鏡」の前に立って、自分の姿勢を確認しながら練習する場合があります。
また、自分の「套路」を「録画」して、姿勢を確認する事もあります。
もちろん、この練習法が間違っている訳ではありません。
確かに、学び始めたばかりの初心者は、自分の姿勢を、その都度、確認する事で、自分の感覚と実際の動作との一致を計る必要があります。
また、熟練者でも、このような事を行う事は、時々は必要な部分があります。
それは、姿勢などの崩れを、客観的に見て、修正するためです。
しかし、常に「鏡」を使って練習する事は、技術の停滞を生みます。
それは、外面的な形態のみに、とらわれてしまうためです。
「鏡」を見ながらの練習は、肉眼によって、「身体」の外部の「形」だけを見る癖を付けてしまいます。
しかし、本来「太極拳」を始めとした武術の「套路」を練習する場合、「身体」の内部に、「視線」を持っていく必要があります。
もちろん、実際に「肉眼」で内部を見るという意味ではなく、意識を自身の内部に向けるという事です。
このような事だけを指す言葉ではありませんが、日本の武術では、「観の目」と言います。
つまり、「鏡」を常に見る状態の練習では、「形」だけの中身のない「套路」を作ってしまう危険性があるという事です。
太極拳・伝統楊式系健気服扇功社・東京板橋教室では、太極拳の推手を中心に練習しています。十五式太極拳(伝統楊式系)、基本功法(気功)と推手(太極推手)を練習中です。 興味のある方は、下記をご参照下さい。
場所:仲宿地域センター 2階第一洋室(東京都板橋区氷川町12番10号)。
日時:月曜日 19:30~21:00
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