太極拳の練習は、ほとんどの場合、慢練で行います。つまり、ゆっくり動く練習法です。
この慢練を重視する太極拳の門派は、多くあります。ほとんどの太極拳の門派で、このような練習をします。
太極拳の練習において、なぜゆっくり動く、慢練を重視する門派が多いのでしょうか。
そこには、いくつかの理由があります。その理由の一つは、全身協調を行うためです。
太極拳の基本的な考えとして、全身を同時に動かす要求があります。
これは、体の一部分、例えば、指先が動いたとするならば、その動く動作に合わせて、全身が協調して動く必要があるという事です。
太極拳で言う、全身協調とは、上盤、中盤、下盤の動作を協調させ、同時運用させる事だといえます。
しかし、上盤、中盤、下盤の動作だけを言う訳ではありません。
この、上盤、中盤、下盤の協調は、あくまでも、外形的な協調要求でしかありません。
本来、太極拳の全身協調とは、外形だけではなく、運気(気功)や呼吸、精神との協調も行います。
太極拳の初期の呼吸は、自然な呼吸で行いますが、本来、呼吸法にも練習法があり、套路(型)と一致させていきます。
このような、多くの要求を内在させて套路(型)を練習するためには、普通は、速く動く快練では、要求を満たす事は出来ません。本来、動く事すら難しいと言えます。
太極拳は、このような理由で、慢練を重視します。
高い要求を満たすためには、ゆっくり動く、慢練をせざるを得ないとも言えます。
太極拳・伝統楊式系健気服扇功社・東京板橋教室では、太極拳の推手を中心に練習しています。十五式太極拳(伝統楊式系)、基本功法(気功)と推手(太極推手)を練習中です。 興味のある方は、下記をご参照下さい。
場所:仲宿地域センター 2階第一洋室(東京都板橋区氷川町12番10号)。
日時:月曜日 19:30~21:00
TEL 09051393289
mail taijiquan20184@docomo.ne.jp
HP https://sites.google.com/site/taijiquan20184/